「無敵看板娘」のあの人がニ○○○動画を痛烈批判

ちょっと古い話題なのですが、「無敵看板娘」「サムライチャンプルー「かしまし」などのプロデューサーを務めた里見哲朗さんがネットラジオで某動画サイトを徹底批判したようです。

「アニメ制作者がネットラジオでニ○○○動画を痛烈に批判」(GIGAZINE
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071026_anime_nicovideo/
(↑くわしくはこちら)

 かいつまんで言うと、TV放送分はともかくとして、発売したばかりのDVD特典をうpするな、何考えてんだ、ということのようです。ニ○○○がニコニコなのかニフニフなのかという問題は残りますが。

 実はあるアニメプロジェクトの立ち上げに関わって収益モデルの提示まで行ったので身に沁みてわかることなのですが、テレビアニメをそのままDVD化する場合、原価は考えている以上にかからないものなのです。逆にテレビ放送だけを行う場合は、まず利益が出ません。制作委員会側がテレビ局に放映料を払っているケースも多々あります。地上波に比べてBS、CSのアニメが増えている理由もこのあたりに原因があります。(BS、CSは「波代」が安い)また、Gyaoやヤフー動画はコンテンツ不足からお金を出してくれるので、制作委員会にとってはありがたい存在です。

 で、実際のところ、「DVDが売れないとアニメが制作できない」というのは制作側の本音だと思います。ただ、里見さんの発言で「コピーされてバラ撒かれたら売れないわな。このままだとアニメの値段がバンバン上がる」というのがありますが、これはないでしょう。その代わり、韓国や中国への制作発注を増やしてコストを下げ、作画崩壊が頻発することになるでしょう。(いわゆるウリナラ動画)仕上がりはムサシGun道みたいな感じが想定されます。他のコンテンツが3000〜6000円くらいで販売しているのに対して自社だけが15000円とか値段をつけたらユーザーにそっぽを向かれるだけですし、各社合同で値上げしたら独占禁止法の問題が絡んできますし。

 まあそれよりも、実際問題なのはその動画サイトの営業が、広告をとりに制作会社に行ったことでしょう。制作会社側からすれば、「お前人の商売の邪魔するだけじゃなくて金まで取んのか」といった心情でしょうね。

 というわけで動画サイトの営業の方はすこしだけ制作会社の苦悩も思い出してあげてください。

 直江の関わったアニメプロジェクトはどうなったかって?……絶賛ペンディング中です。(社長どうするんですか社長)

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